ボクシング・村田諒太選手、熱く伝える世界王者『夢への条件』

 
チャンピオンベルトを肩に掛けて登場し、生徒に拍手で迎えられる村田選手=若松二中

 世界ボクシング協会(WBA)ミドル級の王座に返り咲いた2012年ロンドン五輪同級金メダリストの村田諒太選手(33)=帝拳=が6日、会津若松市を訪れた。若松二中での講演では「夢をかなえるためのただ一つの条件は、諦めないこと」と心に響くメッセージを送った。

 若松二中では、全校生徒約270人を前に講演。村田選手がチャンピオンベルトを肩に掛けて登場すると、大きな拍手が沸き起こった。村田選手は中学1年生でボクシングを始めたが、続かず逃げ出したエピソードを披露し「決して才能があったわけではないが、諦めずに続けたことが今につながった。諦めた瞬間、努力はふいになる」と語った。また「自分の進路は自分で決めることが大事。そうすれば能力を最大限に発揮できる」とも述べた。

 村田選手は会津工高ボクシング部の指導も行い、マスボクシングなどで部員らと一緒に汗を流した。村田選手は「基本がしっかりとした上で『特別』が存在する。まずは基本を徹底し、人間としても成長してほしい」とアドバイスした。マスボクシングで村田選手と対戦、パンチを褒められた女子部員の猪俣向日葵(ひまわり)さん(2年)は「ガードがしっかりしていて芯がぶれない。勉強になった」と話した。

 一般を対象にした文化講演会も開かれ、同市出身でロンドン五輪ボクシング日本代表の須佐勝明さんが司会を務めた。村田選手は「一歩踏み出す勇気」と題して講演、何度も挫折を味わった自身の人生を振り返りながら「苦労を乗り越えた上での成功体験が重要。結果が一つ出るまでやめないでほしい」と語った。

 村田選手は、同市の弓田建設(弓田八平社長)の創業40周年記念事業で訪れた。