室屋義秀選手「優勝諦めない」 レッドブル・エアレース最終戦

 
予選レースを振り返る室屋義秀

 室屋義秀は決して諦めない―。千葉市で7日開幕したレース専用飛行機の国際大会「レッドブル・エアレース」千葉大会。今季限りで終了するエアレース最後の大会で、室屋義秀(46)=福島市=は予選5位でスタートを切った。「まだ勝負は分からないよ」。室屋が8日の決勝ラウンドで2季ぶりの頂点を狙う。

 「できる限りの準備はした。あとはベストを尽くすだけ。優勝の自信はある」。2季ぶりの王座奪還を目指す室屋。予選5位の結果に悔しさをのぞかせたが、表情は晴れやかだった。母国での最終戦で寄せられる熱い声援を浴び、「最後のエアレースを素晴らしいものにしたい」と、すでに気持ちは定まった。

 風向きや湿度などの影響で予選はどの選手も機体の操縦に苦戦。前日の練習フライトでは55秒台が連発していたが、この日は多くの選手が1秒ほどタイムを落とした。室屋も予選1本目は安定しない風に機体が流され、2本目は機体にある計測システム不具合でタイムを縮めることができなかった。

 台風15号接近の影響で、決勝は開始時間が前倒しとなる。室屋は「そのシナリオも想定していた」と焦りはない。「操縦技術世界一を目指し、福島の空で練習してきた。チームメートでもある県民の応援は忘れない」と室屋。福島からの声援も胸に、決勝に臨む。

 室屋は2009年からエアレースに参戦、17年には年間総合王者に輝いた。16年にみんゆう県民大賞スポーツ賞、17年に県民栄誉賞を受賞している。

 ◆3強の年間王者争い

 順位による獲得ポイントで決まる年間王者。予選を終え、今季の総合優勝の争いは年間総合1位のマルティン・ソンカ(41)=チェコ=と総合2位のマット・ホール(47)=豪州、そして総合3位の室屋を加えた「3強」に絞られた。

 2人は「他のパイロットのことは考えず自分のフライトに集中する」(ソンカ)、「室屋は強敵だが、日本のファンの前で飛行できるのが楽しみだ」(ホール)と意気込む。