健康や食、スポーツが柱 川俣とミツフジ、立命館が事業構想

 
福島イノベーションビレッジ構想を発表した(右から)三寺社長、佐藤町長、仲谷総長

 川俣町と町内に工場を構える銀メッキ導電性繊維の製造販売「ミツフジ」(京都府)、立命館大を運営する学校法人立命館(同)は7日、健康や食、スポーツなどの分野で新産業創出を目指す事業を展開すると正式発表した。

 2021年に事業を始める予定で、産学官の連携により高齢化など地域が抱える社会問題の解決も目指す。

 事業名は「福島イノベーションビレッジ構想」。ミツフジ福島工場がある町西部工業団地の空き区画5ヘクタールに拠点となる福島イノベーションビレッジ(仮称)を整備する。事業費は約70億~100億円。

 町内にある企業のほか、大企業やベンチャー企業など幅広い企業・団体に拠点を開放することで技術や知識を集め、技術開発につなげる。円滑な起業や新事業の展開も見込まれ、雇用の場の確保など波及効果にも期待がかかる。

 立命館大の教職員による社会人教育の提供の機会も設ける予定で、人材育成も事業の柱になる。ミツフジの三寺歩社長は「3者の連携で一企業では解決できないことに対応できる。(構想の)役割は幅広いものになる」と展望を語った。

 詳細は今後となるが、町とミツフジ、立命館大が中心となって来年にも協議会や法人を発足させ、構想を進めていく方針だ。佐藤金正町長は「原発事故で被災した自治体として新たなことにチャレンジする責任がある」と決意を示し、立命館の仲谷善雄総長は「大学の総合力を駆使して福島発のイノベーションを発信する」と述べた。