台風15号、福島県・避難対象「61万人」 臨時休校や停電相次ぐ

 
大雨の影響で道路などが冠水した。左奥は濁川=9日午後2時30分ごろ、福島市永井川

 台風15号の接近に伴い県内は9日、大荒れの天候となった。県によると、土砂災害や河川氾濫の危険性があるとしていわき市で避難指示、福島、二本松両市で避難勧告などが出された。避難準備を含め、対象は3市で計26万6133世帯、61万8498人。3市と、楢葉、広野両町の計5市町で避難所が開設された。

 防災情報を5段階の警戒レベルで伝える運用が5月に開始されて以降、県内で警戒レベル4(避難指示=緊急、避難勧告)が発令されたのは初めて。

 県教委によると、9日は台風15号の影響で会津地方を除く県内の計546校が臨時休校の対応を取った。市町村立の小、中学校などは35市町村で467校、県立の中学校、高校、特別支援学校は分校や定時制などを含め延べ79校が臨時休校とした。県南地方の一部市村は登校時間を遅らせた。

 東京電力は9日、台風15号の影響で福島第1原発の屋外作業を中止した。設備トラブルなどの報告はないとしている。天候回復に伴い、同日午後から一部作業を再開した。

 交通機関にも影響が出た。JR各線が午前中を中心に運転を見合わせたほか、高速バスの運休も相次いだ。福島空港では福島―伊丹間で4便、福島―新千歳間で1便が欠航した。

 東北電力によると、県内13市町村で延べ4913世帯で停電が発生した。