留守電に『撃退』メッセージ!福島県警が16万世帯「訪問作戦」

 
スマートフォンで留守番電話用メッセージを流し、受話器で録音する。高齢者宅向けに導入を促す

 「なりすまし詐欺」撃退に向け、県警は今月から、高齢者16万世帯を戸別訪問し、留守番電話に撃退メッセージを録音してもらう防犯活動を始めた。「留守電・出ん無視!プロジェクト」と題し、警察官が1年間かけ、高齢者に直接、被害防止を呼び掛ける。

 県警は、被害例から受話器を通した会話は犯人が主導権を握りやすいと分析。常に留守番電話に設定することで冷静になる時間を作り、被害防止につなげたい考えだ。また、電話を掛けてきた犯人が声を録音されることを恐れ、会話が始まる前に電話を切る効果も期待している。

 県警が作成した撃退メッセージは5種類。電話を掛けてきた相手に不快感を与えないよう文言に配慮し、県民に親しみのある県内テレビ各局のアナウンサーの声で録音した。県警のホームページでもメッセージをダウンロードできる。

 県警によると、戸別訪問しながらメッセージ録音を呼び掛けるのは、山形県警に次ぐ取り組みという。国分政康生活安全部長は「被害者は電話で会話している段階でだまされていることが多く、対策強化が必要だった。被害防止につなげたい」と話した。

 1月~8月までに認知した県内のなりすまし詐欺被害は80件。被害額は前年同期比1618万円増の1億3357万円。高齢者を中心に被害が相次いでいる。