古墳時代の『郡山』迫る大安場公園 垣内さん時代背景など語る

 
大安場古墳のそばに造られた円墳について解説する垣内さん

 福島民友新聞郡山版に連載し、書籍化された「郡山の城館」(歴史春秋社)などの著作があり、郡山市田村町の大安場史跡公園に勤務する垣内和孝さんの講演会は9日、同市の岩瀬書店富久山店で開かれた。来場者が市内で遺跡として55カ所登録のある古墳の時代背景を学んだ。

 歴史春秋社の主催で、約30人が来場。垣内さんは市内の古墳が造られた時期ごとに形や分布の変化、時代背景を語った。

 古墳時代の前期は身分が高い順に前方後円墳、前方後方墳、円墳、方墳が造られていたという。垣内さんは九州地方には強い豪族が多かったことから前方後円墳が多く、大和政権から遠い東北地方には大安場古墳などの前方後方墳が多いと紹介した。

 中期には、大安場古墳の周辺に小さな円墳が造られたとされる。このことから垣内さんは、「古墳の埋葬者を先祖と認識し、近くに古墳を造ることで誓いや地位を主張していた」と話し、古墳の並びから政治的な結集が構成され始まったことが読み取れると解説した。