室屋義秀選手...「飛び続ける」 操縦技術世界一!新たな挑戦へ

 
エアレース終了を受けて会見する室屋選手=都内

 レース専用飛行機の国際大会「レッドブル・エアレース」最終戦の第4戦千葉大会で優勝し、年間総合2位となった室屋義秀選手(46)=福島市=が10日、都内で記者会見した。今季3勝を挙げながら1ポイント差で年間総合優勝を逃した結果を総括し「1ポイント差で負けたことは今後長く飛び続けることに極めて強いモチベーション(意欲)を与えてくれた」と飽くなき探究心を強調した。

 「空のF1」と呼ばれたエアレースは2003年に始まり、千葉大会限りで打ち切られた。室屋選手は今後の活動について「『操縦技術世界一』を目指す気持ちは変わらない。フライト活動は続けていく」と明言し「エアショーや次世代のための航空教室『空ラボ』を通して、いろいろな人に飛行機の魅力を知ってほしい」と語った。「今後のプランは動いている。新しいチャレンジをしたい」と話し、来春にも今後の活動を発表する見通しも示した。

 09年からアジアで唯一のパイロットとして参戦し、17年には年間総合優勝を果たす金字塔を打ち立てた。室屋選手は11~13年の大会休止期間や東日本大震災を乗り越え、17年に照準を定めて世界一まで上り詰めた戦略を説明し「自分がやりたいことへ向かう道が明確に描けるようになり、長い期間でも努力する自信がある」とエアレースに懸けた約10年間の歩みを振り返った。

 室屋選手は16年に「みんゆう県民大賞スポーツ賞」、17年に県民栄誉賞を受賞している。

 世界で飛べた54戦「感謝」

 室屋義秀選手は会見でこれまでの活動を振り返り、周囲への感謝を述べた。

 ―エアレースに挑戦した約10年間で何を学んだ。
 「54戦も世界で飛べて感謝に堪えない。結果に一喜一憂して苦しい思いもしたが、長く翻弄(ほんろう)されることはなくワールドチャンピオンという行き先を見失わずに向かうことができた。技術やチームの仕上げ方、自分のものの捉え方など多くのことを学ばせてもらった」

 ―今後の活動は。
 「人生の一つのパートを締めくくるが、次のチャレンジがある。フライト活動は続けていく。『操縦技術世界一』を目指す気持ちは変わらない」

 ―県民は多くの感動をもらった。メッセージを。
 「活動拠点のふくしまスカイパークはチーム体制の一部でもある。福島の空を自由に使わせてもらう中で結果を引き出すことができた。自分はパイロットの役割だが、チームの総力戦で臨んだ結果。みんなのものであり、分かち合いたい」