「和クルミ」魅力を再評価 福島大食農学類、会津特産で活性化

 
会津特産のオニクルミ(左)とヒメクルミ

 福島大食農学類は、会津地域の特産品「和クルミ」を通じた地域活性化プロジェクトに乗り出す。専門技術が必要とされる和クルミ割りの技術継承や商品開発などを通じて、魅力の再評価を目指す。

 プロジェクトは昨年発足した会津クルミプロジェクト協議会(代表・鈴木隆雄長門屋店主)との共同企画で、3カ年計画。会津地域に自生する和クルミはオニクルミとヒメクルミの2種類で、洋クルミより渋みや苦みが少なく、味がよいとされ、フルーツのような香りも特徴で、菓子作りなどに利用されてきた。

 一方、和クルミは洋クルミと比べて複雑な形状のため、実を傷つけないクルミ割り技術が専門職人の間で受け継がれてきた。しかし、現在では職人が減少し、技術継承の危機にある。高齢化により、和クルミを拾い集める人も不足しているという。

 プロジェクトでは、ドローンなどを活用し、野山に自生する和クルミの分布をマップ化。クルミ割り技術のマニュアル化にも取り組む。プロジェクトの担当で、油化学を専門とする同学類の吉永和明准教授(35)が和クルミの健康効果について分析する。和クルミを使用したスイーツなどの商品開発にも取り組む。将来的には地域の観光資源になるクルミ農園を実現し、地域活性化につなげたい考えだ。

 吉永准教授は「古くから愛されてきた和クルミの持つおいしさや健康機能を評価することで、会津地方、ひいては本県の産業活性化につなげたい」とプロジェクトの目標を語った。