厚労相退任・根本匠氏インタビュー 社会保障、厚労省改革に力

 
「社会保障のビジョンづくりと厚労省改革に力を注いだ」と語る根本前厚労相

 厚生労働相を退任した根本匠氏(衆院福島2区)は11日の福島民友新聞社のインタビューで「(高齢者数がピークを迎える)2040年を見据えた社会保障・働き方改革のビジョンづくりと厚労省改革に特に力を注いだ」と約1年間の成果を語った。(聞き手・執行役員編集局長 小野広司)

 ―在任中を振り返って。
 「厚労相としてやるべきことはやり切った。障害者雇用不適切計上に始まり、毎月勤労統計の問題や児童虐待など次々と新しいテーマが出て、集中して勉強した。統計問題は国会で集中的に議論され、乗り越えるのは大変だった。その中で2040年を展望した社会保障・働き方改革のビジョンを打ち出し、厚労省改革を先頭に立って進めた」

 ―具体的な成果は。
 「人生100年時代に向け、多様な働き方と社会参加ができるよう環境整備に取り組んだ。社会保障は健康寿命を延ばすのを柱に据えた。厚労省改革では現場の声を直接聞き、若手職員チームの提言を受け『暑い』『暗い』といった職場環境の改善を実行した。障害者雇用の意識も高まり、意欲とやる気を持って仕事ができる環境が整ったと思う」

 ―社会保障への関心は高い。国民に理解されるよう積極的な説明が必要では。
 「社会保障は国民の安心の確保だが、新たな視点で積極的に取り組むことで社会の活力を生み、経済成長につなげていく。年金制度を含め国民に分かりやすく説明する努力が必要だ」