「野口英世の書」記念館に寄贈 福島看護専門学校、倉庫で発見

 
福島看護専門学校から見つかった野口英世直筆の書

 猪苗代町出身の世界的細菌学者野口英世の直筆の書が福島看護専門学校(福島市)から見つかり、同校は12日、同町の野口英世記念館に寄贈した。同記念館で21日ごろから展示される予定。

 寄贈されたのは縦22センチ、横32センチの和紙に「自戒 英世」と書かれた書。台紙に貼られ、縦41.5センチ、横76センチの額に入っていた。今年1月、渡辺艶子校長らが倉庫の整理をしている際に発見した。「英世」との文字から、同記念館に鑑定を依頼。独特な名前の筆跡や、同記念館所蔵の直筆の書の文字と特徴が同じことから本物と判断された。

 同記念館によると、野口は1915(大正4)年9月17日に県医学会の講演で福島市を訪れており、その際に書いたものとみられる。13年に開校した同校の前身「福島産婆(さんば)看護婦学校」に贈られたが、その存在は長年知られることなく、倉庫に保管されていた。

 同校を運営する福島明星厚生学院の小山菊雄理事長は「本校に保管しておくだけではもったいなく、多くの県民、国民に見てもらいたいと寄贈を決めた」と話した。同記念館の八子弥寿男館長は「野口博士は自分自身に言い聞かせるように『自戒』と書いたのではないか。寄贈いただき、大変うれしい」と感謝した。