アイベックス国内全路線で「福島県産品」機内販売 200品目以上

 

 福島空港大阪線を運航するアイベックスエアラインズ(東京都)が、国内の全19路線で県産品の機内販売を検討していることが13日、分かった。全国的に評価が高い日本酒や果物、工芸品など200品目以上が扱われる予定。同社と受注元となる県観光物産交流協会が年内の販売開始に向け最終調整しており、県と同協会は「空のパートナー」の協力を得て県産品の販路拡大と風評払拭(ふっしょく)を目指す。

 航空機の全座席に、県観光物産交流協会が県観光物産館(福島市)と日本橋ふくしま館ミデッテ(東京都)で配布している通販用の「特選カタログ」を置き、カタログを持ち帰った乗客がファクスかメールで注文する仕組み。カタログには日本酒や果物、コメ、肉など本県が誇る豊かな食に加え、会津漆器や大堀相馬焼などの伝統工芸品が掲載されている。

 県産農産物の市場価格は東京電力福島第1原発事故の影響で下落し、市場占有率の高いキュウリやトマトなど一部の品目を除き、現在も事故以前の水準に戻っていない。県産酒は全国新酒鑑評会の金賞受賞銘柄数で7年連続日本一に輝くなど高い品質評価を得ているが、市場の縮小傾向が響き、出荷量は伸び悩んでいるという。

 県観光物産交流協会は、昨年度実績で乗客数が延べ約110万人に上ったアイベックスエアラインズの機内販売に「大きな発信力があり、県産品振興の後押しになる」と期待する。

 同社は2004(平成16)年10月に福島空港と大阪・伊丹空港を結ぶ定期便を就航してから今年で15周年を迎え、7月から福島―大阪線でJR只見線の魅力をPRする動画を放映している。担当者は「原発事故の影響が残る福島に協力したい。福島の魅力を発信し、地方創生の実現に貢献していく」としている。