福島県内高齢者は過去最多「57万人」 80歳以上が人口の1割

 

 県内の65歳以上の高齢者(8月1日現在)は前年同期比5534人増の57万3121人で、過去最多を更新した。県人口に占める高齢者の割合(高齢化率)は前年より0.6ポイント上昇の31.4%。県民の約3人に1人が高齢者という状況で、県は介護予防の取り組みなど元気な高齢者を増やす対策を進める。

 16日の「敬老の日」に合わせ、県が発表した。高齢化率は1950(昭和25)年の4.6%から上昇が続く。会津、南会津両地域で高く、金山町59.4%、昭和村55.6%、三島町53.2%と人口流出に伴う過疎化が課題だ。一方、最も低いのは西郷村の25.4%で、大玉村27.2%、郡山市27.4%などだった。近隣に雇用の場となる企業が多く、若い世代の移住が背景にあるとみられる。

 年齢別では、70歳以上が41万8881人(県人口の23%)、75歳以上が29万5533人(同16.2%)、80歳以上が19万1627人(同10.5%)。男女別では男性25万2383人、女性32万738人で、女性が男性の約1.3倍となっている。高齢になるほど女性の割合が増え、70歳以上は約1.4倍、75歳以上は約1.6倍、80歳以上は約1.9倍。

 県は生活環境の向上や少子化などを今後も背景に高齢化率は上昇すると見込み健康長寿の取り組みや介護人材の確保など超高齢化社会への対応を急いでいる。

 県は本年度、「囲碁ボール」などのニュースポーツを活用した健康づくりや元気な高齢者が認知症高齢者の生活を支援する新たな取り組みを実施。介護人材の確保では介護福祉士を目指す学生への修学資金の貸し付けや外国人留学生の受け入れなどを支援している。

 県は団塊の世代が75歳以上となる2025年には、高齢化率は34.5%に達すると推計しており、「誰もが元気で長く生活できるよう、健康づくりの取り組みを進める」(健康づくり推進課)としている。