女子ボクシング・猪俣さん...男子と拳交える 全日本入賞目指す

 
「入賞を目指す」と意気込む猪俣さん

 会津工高ボクシング部で、男子と一緒に練習する女子部員がいる。2年生の猪俣向日葵(ひまわり)さん。10月に北海道で開催される全日本女子ボクシング選手権で入賞を目指す。

 猪俣さんがボクシングを始めたのは中学生の頃。父利人さんの影響で2歳から始めたアルペンスキーが伸び悩み、筋力をつけようと会津若松市のボクシングジムに通い始めたのがきっかけだった。猪俣さんは「格闘技に憧れていたこともあって、楽しくトレーニングしていた」と振り返る。

 高校ではスキーとの両立を考えていたが、自身のスキーについて模索中だったことやジムのコーチの勧めもあり、ボクシングに集中した。

 男子部員と同じ練習も難なくこなし、拳を交えることもあるというが「他校との練習では女子だからと力を抜かれることもある。全力できてほしい」との悩みも。

 ボクシングでは試合前の減量も必須だが、女子は競技人口が少ないため、猪俣さんは、バンタム級、フライ級とクラスを変えて臨む。減量のために試合1カ月前から行う食事制限がつらいと話す猪俣さん。しかし、それ以上に「練習した分、結果が出たり、環境に左右されずにプレーできるのがボクシングの魅力」と笑顔を見せる。

 今月、講演会のため会津若松市を訪れた2012年ロンドン五輪男子ボクシングミドル級金メダリストの村田諒太選手(33)=帝拳=からは「基礎をしっかり作るともっと強くなる」とアドバイスを受けたという。

 昨年の全日本女子ボクシング選手権では、判定負けした。今大会、雪辱を期す猪俣さんは「右ストレートが武器。左フックを磨いてダウンをとりたい」と拳に力を込めた。