「豚コレラ」水際作戦!福島県が対策強化 福島空港で靴底消毒

 

 中部地方を中心に国内でまん延している家畜伝染病の豚コレラが関東の埼玉県に拡大したことを受け、県は県内の養豚場に対する衛生管理の指導や情報収集などの水際対策を強化する。豚コレラは野生イノシシを介して広まっているとみられるが、ウイルスが付着した人の移動による感染拡大の可能性も指摘される。県は養豚場に加え、福島空港を利用する全ての来県者を対象とした靴底消毒を徹底する。

 豚コレラは昨年9月に岐阜市で国内26年ぶりの発生が判明。隣県などに拡大しており、今月13日には関東地方で初めて埼玉県秩父市の養豚場で飼育している豚が感染していたことが分かった。

 県が把握している3月現在の県内の養豚農家数は約80戸、飼養頭数は約12万頭で、感染は確認されていない。野生イノシシについても、家畜保健衛生所が死骸などを検査しているが、これまで全て陰性だった。

 人には感染しないが、ウイルスが靴などに付着したまま人が移動することで県をまたいで感染が広まる恐れもあり、予断を許さない状況が続く。県は18日、畜産関係団体などと緊急の対策会議を開き、国内の発生状況などを踏まえた本県の対応を協議する方針だ。

 豚コレラの感染防止に向けては畜舎の消毒、部外者の立ち入り制限、イノシシなど野生動物の侵入を防ぐ柵や網の設置、消石灰の散布などが考えられるという。ただ、対策を講じていたのに感染する養豚場も発生しており、感染経路や原因の究明が急務となっている。県は「できる対策を徹底するしかない」(畜産課)としている。

 現在、国内で判明している養豚場での発生は岐阜、愛知、三重、福井、埼玉、長野の6県で、出荷先での感染を確認した大阪、滋賀、山梨を含めると9府県に上る。さらに富山、石川両県では野生イノシシから陽性が出ている。