ウエイトリフティング・近内三孝...五輪舞台「イメージできる」

 
東京五輪に向けて「来年は表彰台を狙える選手になりたい」と話す近内

 「来年は表彰台を争える選手になりたい」。ウエイトリフティングの近内三孝(みつのり)(23)=日大職員、田村高卒=は男子67キロ級で東京五輪出場、上位進出を狙う。かつては遠い場所だと思っていた五輪。開催まで1年を切った今、その舞台で自らが活躍するイメージは出来上がっている。

 現在の目標は、18日にタイで開幕する世界選手権。そこでのメダル獲得だ。3位以内に入れば五輪代表に内定する重要な大会。一昨年は69キロ級で5位、しかし昨年は五輪階級でもある67キロ級で13位と不本意な結果に終わった。「トータル323キロを出せればメダルを獲得できると思う。まず五輪の出場を決めたい」と照準を合わせる。

 ウエイトリフティングはスナッチとクリーン&ジャークの2種目を行い、合計重量を競う。バーベルを一気に頭上に上げるスナッチと、1度肩まで上げてから頭上に持ち上げるクリーン&ジャーク。近内が課題とするのがスナッチだ。「自分はジャークは気持ち良くできる選手。スナッチを良くしていけば、五輪に出たときにメダルまでいける感覚がある」と話す。

 競技を始めたのは高校1年の途中。五輪は、夢に見ることすらできない舞台だった。しかし高校3年間で大きな成長を遂げる。3年時に全国高校総体(インターハイ)と国体で優勝。多くの代表選手を輩出する名門・日大に進学した。大学でも着々とその実力を伸ばす中、五輪出場を「狙ってもいいんじゃないかと思うようになった」。4年生の時には69キロ級でトータル328キロの日本新記録を樹立。卒業後は自衛隊体育学校に進んだが、五輪出場に向け、慣れ親しんだ環境で臨みたいと今春、母校に拠点を戻した。

 4月のアジア選手権ではトータル315キロを挙げ、67キロ級の日本記録を樹立。確実に次のステージに足を踏み入れようとしている。

 五輪会場となる東京国際フォーラム(東京都)で7月に開かれたテスト大会。無観客試合ではあったが、本番と同じ舞台でスポットライトを浴びた。「会場が人で埋まって、たくさんの人に応援してもらえれば気持ちは上がると思う」。1年後、五輪の舞台でバーベルを上げる自分の姿は、もう夢ではない。