障害者が輝くカフェに 会津若松「カフェ&デリ・マルク」5周年

 
好きな4品が選べる人気のデリランチ

 知的障害や発達障害がある人たちが働く会津若松市一箕町のカフェ「カフェ&デリ・マルク」は26日、開店から5周年を迎える。さまざまな障害を抱え、コミュニケーションが苦手だった利用者らも、この5年間で接客を通じて会話を楽しめるようになってきた。「カフェで働くのは楽しい」。みんな自信にあふれ、生き生きと仕事をしている。

 「人見知りで皿洗いが中心だったが、今は接客するのが楽しい」。開店以来働いている利用者の鶴水俊幸さん(29)は、この5年間を振り返る。

 カフェで働く利用者は19~45歳の10人。職員4人の支援を受けながら、共にカフェを切り盛りする。

 店頭には、常時12種類の総菜が並ぶ。人気メニューは「鶏肉のチリマヨ」や「おから入りチーズコロッケ」など。多国籍料理やハーブを使った料理など「家庭では作らない手の込んだ料理」で一般店の総菜と差別化を図っている。全て利用者と調理師らによる手作りだ。

 利用者の得意な分野を伸ばす工夫もしている。山口隼也さん(22)は「豆と水を計量して、コーヒーが上手に仕上がると自信がつく」と喜びを語る。デザート作りが得意な男性利用者(45)も「シフォンケーキがきれいな形に焼き上がると達成感がある」という。思わぬ失敗は職員がフォローする。

 課題は売り上げを伸ばすこと。カフェは、利用者と雇用契約を結んで最低賃金を保証する就労継続支援A型で、売り上げから利用者の給料を支払わなければならない。総菜の差別化とテークアウトの強化。集客の拡大と次の5年間に向けて、利用者と職員が手を携える。