中学教諭は11時間36分...悪化25分増 福島県公立校・勤務時間

 

 県教委は20日、県内公立校教員を対象に本年度実施した勤務実態調査の結果を公表した。長時間労働が特に深刻な中学校教諭の1日当たりの勤務時間は平日11時間36分(前年度比25分増)、土日2時間1分(同15分減)だった。県教委が対策を本格化した昨年度は大幅に改善したが、本年度は悪化した職種も見られ、対策の継続や働き方改革の意識定着が課題となる。

 県教委は調査期間中に授業参観を実施した学校が増えたため、授業準備などが勤務時間を押し上げたと分析する。

 教職員多忙化解消アクションプランでは対策を本格化する前の2017年度比で勤務時間10%削減を本年度の目標としており、教諭はそれぞれ小学校が14.3%、高校が12.8%、中学校が8.4%の削減となった。

 平日の時間外労働で最も時間を割いた業務の割合は中学校と高校の教諭で「部活動・クラブ活動」が最多だった。ただ、部活動練習時間の上限を平日2時間、土日3時間とし、休養日も平日と土日に1日ずつ確保するよう設定しており、割合は減少傾向にある。

 過労死ライン(おおむね月80時間超の時間外労働が目安)を上回る可能性がある教諭の割合は小学校33.9%(前年度比7.7ポイント増)、中学校61.6%(同9.4ポイント減)、高校34.7%(同1.3ポイント減)、特別支援学校4.6%(同1.4ポイント増)だった。

 県教委は教員経験者らが部活動の顧問と同じ役割を担う「部活動指導員」や、小学校で学習プリントの印刷や集金などに当たる「スクール・サポート・スタッフ」の配置などを進め、教員の多忙化解消を図る。

 勤務実態調査は毎年6~7月に同じ学校で実施。本年度は全ての県立校の4186人(回答率78.7%)、市町村立の小学校54校と中学校22校の1231人(同82.2%)が対象。