「松川浦」再生へ協議会設立 特産・青ノリ生産日本一目指す!

 

 東日本大震災で甚大な被害を受けた相馬市松川浦の漁業や観光をよみがえらせようと、同市の漁業や加工、観光関係者が20日、「松川浦復興再生協議会」を設立した。特産の青ノリの生産日本一を目標に掲げ、漁場の整備や販売促進に取り組む。観光客向けの潮干狩り復活へ向けた協議も視野に入れている。

 松川浦は震災前、三重県に次ぐ青ノリの日本有数の産地で、アサリは県内唯一の産地として潮干狩りもにぎわっていた。震災後は2016(平成28)年にアサリ、18年に青ノリの試験操業がそれぞれ再開。しかし、乾燥ノリ、生ノリ、アサリを合わせた生産量は10年度の42万9230キロに対し、19年度は8万60キロと、震災前の18.7%にとどまっている。

 津波により海底が削られたり、砂が多い場所ができたりしたことで、アサリの生息する海路やノリ棚の設置場所など環境が変わり、以前の航路も使えないなど、漁の本格再開が妨げられている。アサリやノリが採れないことで観光客の回復も進んでいないという。

 協議会は、漁協や商工会議所、水産物加工、宿泊業者などで構成。漁場の調査や工事計画について国、県に要望するほか、青ノリやアサリの生産管理、販路開拓、新メニュー開発など、関係機関が一体となり松川浦の復興に取り組む。

 設立総会は相馬市で開かれ、約30人が出席。会長に立谷寛治相馬双葉漁協組合長を選任した。