周防正行監督...「司法制度の問題点」指摘 松川事件・全国集会

 
「現在の司法制度には三つの問題点がある」などと話した周防さん

 福島市松川町で列車が脱線、転覆し乗務員3人が死亡した「松川事件」が8月で発生から70年を迎えたことを受けた「70周年記念全国集会」が21日、福島大で開かれた。

 全国集会では、映画監督の周防(すお)正行さんが「冤罪(えんざい)をなくすために」をテーマに講演。「日本の裁判そのものに冤罪が起きる原因がある」とし、司法制度の改革を求めた。

 「Shall we ダンス?」など数多くのヒット作がある周防さんは、「それでもボクはやってない」で、痴漢事件の冤罪をテーマに取り上げたことでも知られている。また、松川事件関連資料の世界記憶遺産登録を目指す有志の会の呼び掛け人に名を連ねている。

 周防さんは現在の司法制度について触れ、「三つの問題点がある。自白偏重の『人質司法』、検察官が有罪立証に必要な証拠しか開示されない『証拠開示』、密室の取り調べの調書を信じる『調書裁判』だ」と指摘。「この三つがなくなれば、冤罪がなくなる方向に少し進む」と語った。周防さんは特に全面的な証拠開示の必要性を強調し、「松川事件で証拠となった『諏訪メモ』が出てこなかったら、今でも再審を闘っているかもしれない」と語った