会津松平家15代目、20歳の初陣 「若殿お帰り」、会津藩公行列

 
会津藩公行列に初めて参加した松平親保さん=22日、会津若松市

 「会津は自分のルーツ。一度も住んだことがなくても、心の根底でつながっている気がする」

 会津松平家15代目の松平親保(ちかもり)さん(20)は22日、会津若松市で行われた「会津まつり」の会津藩公行列で初陣を飾った。戊辰戦争時の会津藩主松平容保(かたもり)役を初めて務め、会津との結び付きを再確認した。

 今年の行列は「歴代藩主編」として会津の歴史を再認識する行列編成となった。甲冑(かっちゅう)と陣羽織を身に着けて騎乗した親保さんに、沿道から「若殿お帰り」と声が飛んだ。「気恥ずかしさもあった。それでもうれしかった」と、はにかんだような笑みを浮かべた。

 「20歳になったことだし一度、経験させたかった」という父で14代当主松平保久(もりひさ)さん(65)の思いを受けて、急きょ容保役を担うことが決まった。藩公行列に先立つ先人感謝祭にも参列し「会津の長い歴史を感じた」という。

 東京生まれの東京育ちだが、父や8年前に亡くなった祖父保定(もりさだ)さんが会津松平家の当主として、戊辰戦争で没した藩士らの慰霊に携わる姿などを見て育った。

 成人して保久さんに代わって松平家の仕事をする機会も増えている。「責任を感じる。会津の歴史や出来事を知っているつもりだが、深く理解できているとは思っていない」。

 親保さんは今、父祖の地会津への思いを強くし、より知りたいと願っている。

 会津まつりは23日が最終日。午後2時からは県立病院跡地で、市制施行120周年を記念し、日光東照宮流鏑馬(やぶさめ)公演が行われる。