若手社員辞めない職場を 福島県が初の中小企業管理職セミナー

 
高卒者の卒業後3年以内離職率

 高卒者の早期離職が全国的な課題となる中、福島県は本年度、若手社員の職場定着に向けた取り組みを強化する。高校卒業後3年以内の離職率は4割に上り、背景には職場の人間関係や労働条件への不満などが挙げられるという。定着率向上につなげるため、県は中小企業の管理職を対象に初のセミナーを開き、若手社員が生き生きと仕事に臨める職場づくりを後押しする。

 県によると、県内の離職率は東日本大震災後の2013(平成25)年度に全国の39.2%を大きく上回る50.7%に達したが、以降は改善傾向にあり、18年度は全国と同じ割合の39.3%だった。

 規模の小さい企業ほど離職率が高い傾向が浮かび、離職の原因としては入社前に抱いていた仕事の印象と実際の仕事との違いも挙げられるという。

 県はこれまで行ってきた、社会人としての心構えなどを身に付ける新入社員向けの交流会や後輩の指導力に磨きをかける中堅社員向けの研修会に加え、経営者や管理職向けのセミナーを企画。講義やグループ討議を通して、人手不足が続く中での離職による企業の損失やワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)について認識を深めてもらい、定着率アップに結び付けたい考えだ。

 また中小企業に専門家を派遣して離職の原因や課題を探る「職場定着コンサルティング事業」の対象企業数を昨年度の10社から15社に拡大する。各社の取り組みを報告書にまとめ、職場環境の改善に役立ててもらう狙いだ。

 県は福島労働局や経済団体、高校などと連携した離職防止策も推進する方針で、「職場定着や人材育成についての企業の悩みに応えていきたい」(雇用労政課)としている。

◆セミナー27日に郡山で
 セミナーは27日午後1時30分から、郡山市のビッグパレットふくしまで開かれる。当日参加も可能。問い合わせは一般社団法人キャリア支援機構(電話024・941・1711)へ。