自動運転コンバイン使い稲刈り 南相馬で「スマート農業」実証

 
自動運転で稲を刈り取るコンバイン=26日、南相馬市小高区

 ロボットや人工知能(AI)などを農業に活用する「スマート農業」の実証事業が進む南相馬市の農地で26日、自動運転のコンバインを使った稲刈りが行われた。

 実証は県や福島大、クボタ東京本社などで構成する「南相馬市小高スマート農業実証コンソーシアム」が、同市小高区の紅梅夢ファームの農地で本年度から2年計画で実施している。

 今春から自動運転の機械を使った田植えや小型無人機「ドローン」による農薬散布、遠隔操作での水管理などを展開。実証で得たデータを基に収益性向上や品質安定化、作業効率化の手法確立や、農業の担い手の確保にもつなげる。

 収穫作業では、同ファーム入社1年目の社員(37)が機械に搭乗した。衛星利用測位システム(GPS)を備えた機械はハンドルから手を離した状態でも直進し、きれいに稲を刈り取った。

 機械にはコメの水分やタンパク質の含有率や収量を測るセンサーが付き、関係者がモニター上で測定結果を確認した。

 機械に搭乗した社員は「ほとんどコンバインを操作したことのない私でも楽に収穫できた」と話した。