感謝の静岡おでん提供 福島で延焼被害店主、市内イベント出店

 
イベントで店を切り盛りする長谷川さん(右)

 福島市で8月に起きた放火事件の延焼被害で店を失ったおでん屋「しぞ~かおでんお茶の間」は21日、市内のイベントに参加し、名物の静岡おでんを提供した。

 店主の長谷川秀樹さんは「『待っているよ』という声をもらい、励みになった」と笑顔で店を切り盛りした。

 県庁通商店街振興組合主催の祭りに出店。火事場から持ち出した看板を屋台の軒先に飾り、継ぎ足しで使っていただしが火事でなくなってしまったため、一から作っただしでおでんを仕込んだ。

 イベントが始まると、店の再開を待つ常連客やだしの匂いに誘われる人で店頭は人が絶えない状況が続いた。長谷川さんは「多くの人に助けられている。やっぱり人なんだなと思う」と人の温かさを改めて実感。常連客も再出発を目指す同店のおでんに舌鼓を打ち、うれしそうだった。

 同店は市内の別の場所を借りて11月中旬ごろの再オープンを目指している。