『新生!あづま球場』改修後初試合で熱戦 プロ野球2軍公式戦

 
生まれ変わったあづま球場で野球観戦を楽しむファン=28日、福島市

 2020年東京五輪に向けた改修工事が完了した福島市のあづま球場で28日、プロ野球イースタン・リーグ(2軍)公式戦の楽天―日本ハム戦が行われた。改修後初の試合で、楽天は本県出身の4選手が先発出場し、軽快なプレーを披露。球場には5419人の観客が詰め掛け、五輪への期待を膨らませた。

 五輪で野球、ソフトボールの一部試合が行われる同球場。改修によって、グラウンドが土と天然芝から全面人工芝に生まれ変わった。

 「人工芝で走りやすく、ゴロも捕りやすくなった。ロッカーなどの施設もきれい」。楽天の卓丸(22)=本名八百板卓丸、福島市出身、聖光学院高卒=は、小学生時代から何度も試合をしてきた球場の変化に好印象を口にした。

 試合は卓丸が8回裏2死二塁の場面で先制の左越え適時三塁打を放ち、楽天が1―0で日本ハムに勝利。卓丸は球場改修後の初打点と初安打も記録し、「記念すべきヒットを打てて誇りに思う」と胸を張った。

 松本京志郎(20)=西郷村出身、光南高卒=は改修前の同球場で16年春の高校野球県大会優勝を経験しており、「雰囲気がガラッと変わった。打球の勢いが弱くなる人工芝で、(守備で打球を)待っていたら内野安打になる」と強調。五輪に向け「高校時代に使った球場で世界を舞台にしたスポーツが開催されるのは県人として誇らしい」と力を込めた。

 このほか、内田靖人(24)=いわき市出身、西巻賢二(20)=会津若松市出身=も試合に出場した。

 「障害者」利便性に課題

 福島市のあづま球場は障害者や高齢者が利用しやすいバリアフリーの施設が整備されたが、改修後初の試合で課題も見つかった。

 喜多方市の自営業、男性(54)は脚の不自由な兄(61)と一緒に内野スタンドに増設された車いす専用の観覧デッキを利用した。ただ、いすに座った時に手すりが目線の高さと重なり、試合が見にくい状況だった。階段脇の車いす昇降施設は係員を呼ぶことに遠慮し、別の階のトイレや飲食店に移動する回数を減らしたという。

 54歳男性は「球場がバリアフリーに改善されてきたが、もう少しだけ利用しやすくなれば」と願った。

 県は今後、障害者らの利便性向上のため、1階や内野スタンドなどをつなぐエレベーターを新設する。