福島県「醤油」が日本一! 全国醤油品評会、過去最多入賞6点

 

 日本醤油(しょうゆ)協会は1日、第47回全国醤油品評会の結果を発表した。本県からは最高賞の農林水産大臣賞に次ぐ食料産業局長賞に、山形屋商店(相馬市)の「ヤマブン本醸造特選醤油」、ヤマボシ醤油(白河市)の「ヤマボシ醤油 吟上」が輝いた。優秀賞には4点が選ばれた。本県の入賞数6点は過去最多で、都道府県別入賞数で"日本一"となった。

 本県は全国新酒鑑評会で金賞受賞数が7年連続日本一を達成するなど日本酒が評価を得ているが、県産しょうゆへの高い評価も加わったことで、醸造技術の高さを誇る「醸造王国ふくしま」が証明された。

 優秀賞に選ばれたのは、内池醸造(福島市)の「キッコーツル特選醤油」、高砂屋商店(会津坂下町)の「キンタカサゴうまくち」、林(会津若松市)の「イゲタ精撰しょうゆ」、県醤油醸造協同組合(二本松市)の「県醤協うすくち」。福岡県も6点が入賞した。全国から351点の出品があった。色や香り、味について3次審査まで行われ、農水大臣賞に5点、食料産業局長賞に10点、優秀賞に37点が選ばれた。昨年度の本県の入賞数は3点だった。

 全国先駆け「協業化」 品質安定、技術革新進む

 本県のしょうゆ業界は全国に先んじて生揚(きあ)げしょうゆ生産を協業化、それが品質の向上につながってきた。生揚げしょうゆはもろみを搾った後、熱処理などが施されていない状態のしょうゆの基となるもので、各メーカーが商品に仕上げる。課題の品質問題を解決するため業界がまとまり、1964(昭和39)年に県醤油醸造協同組合を設立。商品の基となる生揚げしょうゆ生産の協業化が実現した。

 協業化により品質が安定したほか、技術革新も進んだ。小麦の焙煎(ばいせん)度ともろみのアルコール発酵との関連を明確化、また簡易型分析装置を使った発酵管理の迅速、効率化など醸造技術が向上し、近年は品評会でも高評価を得てきた。

 県醤油醸造協同組合理事・工場長の紅林孝幸さん(48)は「加盟事業所がしょうゆ造りに真摯(しんし)に向き合ってきた結果が偉業につながった。日本のしょうゆ醸造の歴史に本県業界の取り組みが足跡を残す結果にもなった」と喜んだ。