「食と農」福島大研究拠点 県内外の大学とネットワーク構築

 

 福島大は、被災地で農林水産業の復興研究に取り組む県内外の大学と成果を共有し、食と農の研究ネットワークを構築する。被災自治体や民間企業、全国の大学生なども巻き込み、本県の復興に資する人材育成も推進する。

 本年度食農学類が新設された福島大が中心となり、東大、東京農工大、東京農大、郡山女子大、福島高専の各機関で復興に関わる研究者らによるネットワーク「復興農学有識者会議(仮称)」を組織。イネのセシウム吸収リスクの評価などの研究成果を体系化する。

 一方、実行主体となる「復興農学研究会(同)」が、被災自治体や民間企業などと連携しフォーラムや小学校、中学校、高校、大学での出前講座、被災地ツアーなどに取り組む。取り組みは福島イノベーション・コースト構想推進機構の学術研究活動支援事業(重点枠)として進められる。

 2日、生源寺真一同大食農学類長と新田洋司同学類教授が定例記者会見で事業概要を説明した。新田教授は「これまで各大学で行われてきた研究では、方向性が一本化されておらず、どんな活動をしているか外部から分かりづらい課題があった。福島大が扇の要となり、食と農の教育研究の拠点をつくりたい」と話した。