「福島忘れず処理水検討を」 小泉環境相、第1原発など視察

 

 原子力防災担当相を兼務する小泉進次郎環境相は2日、就任後初めて東京電力福島第1原発に入り、廃炉作業や汚染水対策の現状を確認した。

 小泉氏は視察後、汚染水の浄化後に残る放射性物質トリチウムを含む処理水の扱いを巡り、「政府の小委員会で総合的な検討が進められている。漁業者が海を離れなければいけなかった経緯、福島の現場の皆さんのことも忘れずに検討を進めてほしい」と述べるにとどめた。

 小泉氏は、増え続ける処理水を保管しているタンク群を視察。防護服と全面マスクを着用して3号機の原子炉建屋上部に上がり、使用済み核燃料プールから燃料を取り出す作業について東電側から説明を受けた。

 小泉氏は県内の除染で出た汚染土壌などを最大30年保管する中間貯蔵施設(大熊町、双葉町)のうち、大熊町の現場も訪れた。中間貯蔵施設について、小泉氏は「(県外で最終処分する)30年の約束を守るために全力を尽くす」と強調。今年3月以来の訪問を踏まえ「安全確保の大前提を果たした上で、搬入のスケジュールを着実に進めていくことが大事だ」との認識を示した。楢葉町の仮置き場や富岡町にある国有埋め立て処分場の情報発信施設「リプルンふくしま」なども見て回った。