災害備え技術向上 建築士事務所全国大会、福島に1500人集う

 
座談会に臨んだ(左から)小林氏、新城氏、鈴木氏、菅野氏とコーディネーターの星氏

 日本建築士事務所協会連合会の第43回建築士事務所全国大会は4日、福島市で開かれた。全国各地から建築士ら約1500人が集い、本県の復興の現状や課題を理解するとともに、自然災害に備えた建築技術の向上に取り組むことを誓った。

 本県での開催は初めて。2011(平成23)年に本県で開催を予定していたが、東日本大震災と原発事故により中止していた。「七転び・八起き―福島からのメッセージ」を大会テーマに開催した。

 座談会では、ニュースキャスターの星浩氏(白河市出身)をコーディネーターに、菅野典雄飯舘村長、鈴木浩福島大名誉教授、新城猪之吉末廣酒造社長、小林味愛陽(ひ)と人(びと)社長が出演し、「ふくしまの未来」をテーマに意見を交わした。

 新城氏は「景気対策が不十分で地元にお金が落ちていない。企業誘致でなく、観光をはじめ地元産業を育てるために予算を充てることが必要」と指摘。小林氏は「応援している人がいる限り、県産農産物を全力で販売していきたい」と語った。星氏は「コミュニティーを大切にしながら、エネルギーの浪費を見直し、新しい社会の在り方をみんなで考えていきたい」と述べた。

 大会式典では、渡辺武県建築士事務所協会長が「震災から復興・創生に向かう福島の姿と将来への希望、必ず復興を成し遂げるという福島の強い決意を全国に発信したい」とあいさつ。功労者表彰受賞者35人を代表し、菊地和彦さん(会津若松市・県建築士事務所協会副会長)が賞状を受けた。