『とうスタ』緊急事態...芝が枯れた 原因は夏の長雨、工事必要

 
長雨が原因で広い範囲で芝が枯れたスタジアムのピッチ=とうほう・みんなのスタジアム(県都市公園・緑化協会提供)

 福島市のとうほう・みんなのスタジアムで、サッカーJリーグの公式戦が開催できない事態が起きている。ピッチ(芝のグラウンド)の状態が悪化していることが原因で、本拠地としているJ3の福島ユナイテッドFCは9月下旬と10月のホームゲーム2試合の開催地をJヴィレッジスタジアム(広野町)に変更した。2年前に芝の全面張り替えをしたピッチ。なぜ使用できない事態になっているのか。

 「Jリーグ、スタジアム管理者と協議の結果、選手や審判団の安全確保を第一に考え、苦渋の決断をすることになりました」。9月下旬、福島ユナイテッドFCを運営するAC福島ユナイテッドの鈴木勇人社長はホームページ上にコメントを掲載した。併せてピッチの状態悪化で選手の安全が確保できないなどとして、とうほう・みんなのスタジアムで予定していたホームゲーム2試合の開催地変更を発表した。

 同スタジアムのピッチは2017(平成29)年にJリーグなどの指摘を受け、寒さに弱く冬場に枯れることのあった「高麗芝」から洋芝への張り替えを行った。ピッチはその後、良好な状態が続いてきたが、今年7月下旬~8月上旬にかけ、広い範囲で芝が枯れる被害が起きた。

 同スタジアムを管理する県都市公園・緑化協会によると、芝枯れの原因は7月の長雨。降り続いた雨でピッチの排水が十分に機能せず、夏場に強い芝と冬場に強い2種類の芝の生え替わりのタイミングが重なったことも影響し、ピッチ上に長期間水がたまり芝の根が腐って枯れてしまったという。

 協会は芝の維持に努めてきたが、元々は陸上競技場として設計されたスタジアム。構造的な排水の問題は解決できず、芝の状態などから福島ユナイテッドFCと協議し、シーズン中にもかかわらず芝の養生期間をつくることを決めた。現在は新たに芝の種をまくなどピッチの養生を続けており、11月4日に予定されているホームゲームは「間に合う見込み」としている。

 ただ、協会担当者は「今年のように雨が続いた場合、また枯れてしまうことは考えられる」と話し、完全な解決には「排水の構造を根本的に直すしかない」としている。当然、工事には多くの予算や期間が必要になる。

 福島ユナイテッドFCが代替開催地としたJヴィレッジスタジアムは元々サッカー用のスタジアムとして整備されており、Jヴィレッジによると今年はピッチの芝枯れなどは起きていないという。

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