金山の名物「姫ます寿司」8年ぶり復活 数量限定で販売開始へ

 
金山町観光物産協会が復活を目指す「姫ます寿司」とパッケージ。写真は既存のもので、今秋に一層魅力的な商品に生まれ変わる

 金山町観光物産協会は今月、町特産のヒメマスを使った押しずしを約8年ぶりに「復活」させる。東京電力福島第1原発事故の影響で販売がほぼ休止状態になっている地元の名物料理を磨き上げ、2021年度のJR只見線全線再開通に向けて町の魅力アップにつなげる。

 ヒメマスは県内で唯一、同町の沼沢湖に生息する。ヒメマスの押しずし「姫ます寿司(ずし)」は、同町の企業組合おく愛ズが地域おこしの一環で企画・販売していたが、原発事故でヒメマス漁が自粛されたため製造がストップ。漁解禁後も注文販売にとどまり、原発事故前に多い時で1日200個を売り上げていた販売数は依然回復していない。

 只見線の全線開通を控え、同協会は「金山町でしか食べられない名物弁当として復活させたい」と、県の協力を受けて姫ます寿司の復活プロジェクトに着手。今月から数量限定で、JR会津川口駅(金山町)で販売を開始するめどが付いた。

 姫ます寿司の復活に当たり、東京のすし職人らのアドバイスを受けて味付けや素材を改良し、一層おいしいすしを完成させた。切り絵画家の久保修さんがデザインし、同町と縁が深い作家の椎名誠さんが題字を担当した既存のパッケージにも工夫を加え、さらに魅力的なものに仕上げた。

 26日~来年2月末までの土、日曜日と祝日、会津川口駅の売店で、1日20~30個程度を限定販売する。23日には同駅でお披露目会も開かれる予定。同協会の小沼優事務局長は「只見線全線再開通に向け食の魅力を広めていきたい。町内に下車してもらうことで、地域活性化にもつなげたい」と意気込んでいる。