「会津地鶏」ブランド価値向上を 地理的表示保護制度の登録申請

 
上品なかみ応えと甘味のある肉が特徴の会津地鶏

 「会津地鶏」の生産者などでつくる会津養鶏協会(武田瑞也会長)は、地理的表示(GI)保護制度の登録を申請した。全国的に知名度の高い「会津」の名称を生かしてブランド価値をさらに高め、他産地との差別化を図る。

 GI保護制度は、地域の農林水産物や食品のブランド価値を守る農林水産省の制度。登録例には「夕張メロン」や「米沢牛」「東根さくらんぼ」などがあり、福島県では「南郷トマト」が登録されている。

 GI保護制度に登録されれば国が模倣品を取り締まるため、品質担保が図られる。会津地鶏は、400年以上前に会津に持ち込まれ、羽の美しさから当初は愛玩用として定着した。昭和後期には絶滅寸前となったが、1987(昭和62)年に原種が発見され、県養鶏試験場で原種を繁殖、復活した。会津養鶏協会ではブロイラーの2~3倍の日数をかけて飼育しており、専用の配合飼料にも工夫を凝らしているという。

 同協会は約1年前から申請準備に入り9月に申請を行った。登録には半年から1年ほどかかると見込む。会津地方では昭和かすみ草も登録を申請している。全国的に畜産物の登録の多くは牛で、地鶏や豚は例がほとんどないという。同協会の小平和広事務局長は「登録されれば国のお墨付きとなり、知名度も高まる。地鶏といえば会津と言われるようになるといい」と期待を込めた。