福島県の『安全性』発信! 内堀知事とIOC・バッハ会長確認

 
近代五輪の始祖クーベルタン像の前で握手を交わす内堀知事(左)とバッハ会長=10日、ローザンヌ・IOC本部

 訪欧中の内堀雅雄知事は10日、スイス・ローザンヌの国際オリンピック委員会(IOC)本部でトーマス・バッハ会長と会談した。バッハ会長は来年の東京五輪・パラリンピックまでに各国の五輪委員会が集まる会合で本県の現状を説明し、原発事故の影響を不安視する各国に理解を求めていく考えを示した。

 バッハ会長は昨年11月、野球・ソフトボール競技会場のあづま球場(福島市)を視察しており、内堀知事とは2度目の会談。今回の会談は冒頭を除き非公開。

 県によると、内堀知事は本県の空間線量率が世界の主要都市と同等程度に低減していることや、コメは4年連続、水産物(内水面養殖)や野菜・果実は6年連続で放射性物質量が食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超えていない現状を説明した。

 バッハ会長は「福島の食品や放射線量の状況についてIOCも広報していく必要がある」と述べ、県と連携して「復興五輪」の理念を世界に発信する考えを示したという。

 バッハ会長観戦の意向 あづま球場のソフト競技

 バッハ会長は全競技のトップを切って来年7月22、23日にあづま球場で行われるソフトボール競技を観戦する意向も初めて示した。

 内堀知事は会談で、バッハ会長に昨年の視察の謝意を伝え、本年度の全国新酒鑑評会で金賞を受賞した「金水晶 大吟醸」と会津塗のシャンパングラスを贈った。

 内堀知事は11日、ベルギー・ブリュッセルの欧州連合(EU)本部を訪れる。EUの運営を担う欧州委員会の保健・食品安全総局幹部と会談し、EUが継続する県産食品の輸入規制の緩和、撤廃を直接求める。