「台風19号」福島県内7人死亡 25河川氾濫、中・浜通り浸水多数

 

 東日本を縦断し、13日に温帯低気圧に変わった台風19号の影響で、福島県内は同日未明にかけて記録的な豪雨となり、河川の氾濫や土砂崩れなど被害が相次いだ。福島民友新聞社の同日午後8時現在の集計では、郡山、二本松両市で各2人、南相馬市で男性1人、白河市で女性1人、本宮市で男性1人の計7人が死亡、いわき市などで計4人が行方不明となっている。不明者の内訳はいわき、白河両市と川内、飯舘両村で各1人。また本宮市では1人が心肺停止状態となっている。

 県は自衛隊に災害派遣を要請。県警や消防、市町村と連携して河川の氾濫で取り残されている人を救助するなど、24時間態勢で対応しているが、広域にわたる被害の全容を把握できておらず、被害規模は死者3人を出した1986(昭和61)年の「8・5水害」を上回る可能性が出てきた。

 県によると、重傷者は2人、軽傷者は9人。住宅被害は13日午前10時現在で全壊4棟、一部損壊22棟、床上浸水7棟、床下浸水19棟に上った。県が県警ヘリなどで上空から確認したところ、郡山市の阿武隈川沿いなどで多数の浸水がみられ、棟数は増える見込みだ。阿武隈川は須賀川、本宮、伊達の各市でも氾濫した。

 県管理河川で氾濫したのは宇多川(相馬市)新田川(南相馬市)夏井川(いわき市)など19市町村の25河川。道路は国道4号や6号、13号の一部で、県管理の道路は289カ所で通行止めとなった。高速道路は東北道や常磐道、磐越道の一部区間で通行止めとなったものの、13日中に解除された。東北中央道は一部で通行止めが続き、磐梯吾妻スカイラインは2カ所で路肩の崩落が見つかり、当分の間通行できない。

 鉄道は13日の始発からJR東日本の東北新幹線と東北、奥羽、磐越西、磐越東、水郡、常磐、只見の各線で運転を見合わせた。水郡線は磐城浅川―里白石駅間の第2社川橋梁(きょうりょう)が流失した。

 ほかに矢吹町などでため池が決壊、いわき市小名浜では小型船が転覆した。県北浄化センターが水没し、工業団地での冠水被害もあった。

 県外避難者が被災したとの情報は入っておらず、東京電力福島第1原発での大きなトラブルは確認されていないという。

 県内に出されていた大雨特別警報は解除された。59市町村が一時523カ所の避難所を開設、2万943人が避難した。停電は最大で1万1千戸に達した。

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