夏井川が氾濫、パソコンや電話など水没 いわき市役所小川支所

 
1階に泥水が流れ込み、甚大な被害を受けたいわき市小川支所=13日午後2時20分ごろ、いわき市小川町

 夏井川が氾濫した福島県いわき市。川のそばにある市小川支所では、膝まで水位が上がり、取り残された職員17人が2階に避難。懐中電灯の明かりを頼りに、かんぱんや水などで不安な夜を過ごした。草野博之支所長(59)は「あっという間に水が流れ込んできた。まさかこんなことが起きるとは...。パソコンや電話、公用車も水に漬かり、再開の見通しは立っていない」と話した。

 浸水被害を受けた同市平幕ノ内地区では、平屋の市営住宅に住む70代の男性が13日午前11時すぎ、親族の手で救助された。交通事故や病気の影響で左半身にまひがある男性は1人暮らしで、介護ヘルパーの介助を受け生活している。男性は、13日午前0時ごろに1回、同日朝に2回、119番通報したが助けは来なかった。畳がベッドを持ち上げるように浮いていたとみられ、奇跡的に一命を取り留めた。兄らに車いすで運び出された男性は「寒くてずっと震えていた。死ぬかと思った」と話した。

 一方、好間川沿いでは、土手の一部が崩落。好間地区では川を渡す橋が断たれ、市道は通行止めとなったほか住宅や店舗が冠水。マルト好間店では、冷蔵や冷凍の装置に被害が発生し、本格的な再開は1週間後以降となる見通しという。安島誠専務(58)は「冠水被害を受けた住民のためにも早く復旧させたい」と語った。

 同市平下平窪付近でも道路が冠水、避難できなくなった住民らが取り残され、車の中などで一夜を過ごした。県警などが13日早朝から救助活動を行った。

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