阿武隈川で「氾濫連鎖」 須賀川、郡山、本宮、伊達など浸水被害

 
増水した阿武隈川=13日午後1時20分ごろ、本宮市

 台風19号の影響で13日午後2時現在、阿武隈川とその支流など福島県内の25河川が氾濫し、流域の20市町村で浸水被害が出た。阿武隈川では急激な水位の上昇が観測されており、避難対応の難しさがあらためて浮き彫りとなった。

 県によると、阿武隈川は13日未明に須賀川市の江持付近、郡山市の阿久津橋付近と石渕町付近、本宮市のJR本宮駅に近い中條付近で氾濫が発生。さらに下流の伊達市梁川町五十沢付近でも13日早朝に被害が確認された。玉川村、矢吹町、鏡石町でも氾濫したほか、福島市の濁川など支流でも氾濫した。

 このほか浜通りでは、相馬市の宇多川やいわき市の夏井川と鮫川などが氾濫し、住宅などの浸水が相次いだ。ダム関係は県が12日深夜から、いわき市にある鮫川水系の高柴ダムで緊急放流を実施した。飯舘村の真野ダムと西郷村の堀川ダムは放流水位まで達しなかったため、予定していた緊急放流を見送った。

 11~13日の阿武隈川の各地の水位観測所のデータ(国土交通省)からは、台風19号に伴う激しい雨で短時間に急激に水位が上がっていった経緯が見て取れる。上流ほど水位の上昇が急だった地点が多いように見える。

 須賀川市江持にある「須賀川観測所」では12日正午前から水位が急激に上がり始め、午後9~10時ごろには氾濫危険水位に。須賀川市のほか、白河市や郡山市、本宮市の観測所も水位の上昇が急だった。

 福島市杉妻町の松齢橋(しょうれいばし)付近に設置された「福島観測所」でも正午ごろから水位が上がり始めた。当初は緩やかに上昇していたが、同日午後6時ごろからは急激に上昇していった。日付が変わる前に氾濫危険水位に達した。

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