台風19号、福島県内26人死亡 不明3人、15市町村1762人避難

 
台風19号の大雨で阿武隈川が氾濫し、決壊した堤防=15日午前9時11分、須賀川市(共同通信社ヘリから)

 台風19号の記録的な豪雨により甚大な被害が出た県内では15日も行方不明者の捜索が続けられた。福島民友新聞社の同日午後11時現在の集計では死者は26人に上り、3人の行方が分かっていない。阿武隈川などの川沿いでは水が引いていない地域があり、被害がさらに拡大する恐れがある。断水や停電も続き、市民生活への影響の長期化が避けられない状況だ。

 死者が確認された市町村の内訳は本宮市7人、いわき市6人、郡山市5人、二本松市2人、須賀川市2人、白河市2人、南相馬市1人、飯舘村1人。行方不明者がいるのはいわき、郡山、川内の3市村で各1人。

 県の15日午前8時現在のまとめでは、重傷者は2人で軽傷者は12人。15市町村が59カ所に避難所を設け、1762人が避難している。自衛隊は同日までに664人を救助。住宅被害は全壊が7棟、一部損壊が142棟。浸水は床上753棟、床下462棟で、被害状況の確認が進むに連れて増加している。断水はいわき市や二本松市など8市町村の7万1000戸以上に上り、市町村や自衛隊による給水が行われた。停電はいわき市など5市町の約40戸。

 県は住宅が全壊、半壊した住民らを対象に県営住宅や復興公営住宅の一時的提供に向けた検討を始めた。

 また農林水産業の被害状況の確認を急いでおり、15日昼時点の把握分だけで農地や農業用施設など25市町村の310カ所が被害に遭い、被害額は約23億円に上るとしている。

 一方、道路は国道6号と13号が全線通行可能となり、通行止めが続いていた相馬福島道路の相馬山上―霊山インターチェンジ(IC)間が16日に解除される見通しとなった。国道49号は解除時期未定の箇所があるため、迂回(うかい)路として磐越道いわき三和―郡山東IC間が無料開放される。県管理の道路では県道原町川俣線の飯舘村赤坂―南相馬市大原間で陥没が見つかり、応急工事が行われている。

 「激甚災害」指定へ

 安倍晋三首相は官邸での14日の会合で「激甚災害に指定する方向で調査を進める」と述べた。河野太郎防衛相は15日、予備自衛官、即応予備自衛官に招集命令を出したと明らかにした。

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