「断水」いつまで...8市町村・7万戸超 台風19号影響で浜通り

 
ポリタンクやペットボトルで給水を受ける市民=15日午前10時ごろ、相馬市

 台風19号の影響で浜通りの一部地域では15日も広範囲で断水が続き、市民生活に影響が出ている。断水したのはいわき市、相馬市、南相馬市鹿島と新地町合わせて約6万7000世帯。このうち、15日はいわき市で約4100世帯、相馬市で約2500世帯に対して送水が再開された。相馬市、南相馬市鹿島、新地町の飲用を含めた本格再開は来週中をめどに作業が進んでいる。

 各地で給水車が配置され、市民らが不安げな様子で列を作った。給水を受けた相馬市の主婦(72)は「風呂や洗濯、飲料水など生活すべてに影響が出ている。少しでも早く復旧してほしい」と話した。

 また、南相馬、相馬両市の入浴施設では、市による無料措置が取られている。断水で利用可能な施設が少ない相馬市の市民は、南相馬市の施設も利用できる。

 「県北浄化センター」下水処理機能停止

 台風19号の影響で、国見町徳江にある下水道終末処理場「県北浄化センター」が浸水し、処理機能が停止している。15日現在、機能の復旧見通しは立っていない。県下水道公社などは下水道使用者に対し生活排水を必要以上に排水しないよう呼び掛けている。

 県の県北流域下水道建設事務所によると、15日にようやく水が引き、被害状況の調査に着手。施設の電気系統や機械設備の被害が大きく、早期復旧は難しいとみている。現在の下水処理は最低限の滅菌処理を施して阿武隈川に放出している状況という。

 同事務所の担当者は「現状の下水処理は不十分なので、できるだけ早く復旧させたい」と焦りを隠さない。同センターの対象地域は福島市(一部を除く)、伊達市、桑折町、国見町。2016(平成28)年度の1日当たりの流入水量は約4万5300立方メートルだった。

 平浄水場が被災

 県によると、15日午前10時現在、8市町村で7万戸以上が断水となっている。内訳は二本松市843戸、田村市2300戸、矢祭町10戸、相馬地方広域水道企業団(南相馬市鹿島区、相馬市、新地町)2万3225戸、飯舘村21戸、いわき市4万5400戸。このほか詳しい戸数は不明だが、南相馬市原町区の一部でも断水が発生している。

 相馬企業団では、水源となる飯舘村の真野ダムから相馬市大野台の浄水場まで水を流す導水管が破損し、付け替え工事中で復旧は未定。いわき市では平浄水場が被害を受け、16日に電気設備の点検を予定しているが復旧は未定。

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

「福島県議選」自民が過半数31議席獲得 国民民主は1減10議席