残った鉄橋...住民の『生命線』 台風19号、孤立の矢祭・高地原

 
水郡線の鉄橋を渡り物資などを運ぶ町民ら=矢祭町

 矢祭町の久慈川に架かる高地原橋(長さ約80メートル、幅約4メートル)が12日夜に流失し、同町高地原地区の11世帯30人が孤立状態となっている。ただ、住民は、運休中で列車が走っていない水郡線の鉄橋を利用して移動するなどし、食料や飲料水などの物資を確保している。

 橋には水道管も併設されていたため、断水となっている。井戸水は使用できるが、濁りが出ているため飲むことはできないという。電気や電話は通じている。

 同地区のある男性は「鉄橋は高いし、足場も悪い。高齢者も多いため渡れず不便している人も多い」と話す。「これから冬になるにつれて、灯油などの運搬も必要になってくる。ずっと鉄橋を使うわけにもいかないが、そこ以外に渡る道がない」と不安を口にした。別の男性は鉄橋を渡り町のスーパーまで買い物に出掛けており「車が使えないので、片道1時間半かけて歩いて向かっている」と不便さを語った。

 町は16日に同地区で説明会を開き、橋の再建や孤立状態の住民の避難などについて説明する。また、ユーパル矢祭は床下、床上浸水や断水した町内の被災者に対して浴場を無料開放している。時間は午前10時~午後8時。

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