阿武隈川「堤防決壊」確認 須賀川・浜尾、早期復旧へ工事着手

 
決壊した阿武隈川の堤防。復旧作業が進められている=15日午後1時ごろ、須賀川市浜尾

 福島河川国道事務所は14日、須賀川市浜尾の阿武隈川堤防が決壊していたと発表した。同日午後から復旧工事が始まった。

 同事務所によると、決壊は14日午前8時15分ごろ、巡視で発見。本流から支流への逆流を防ぐなどの役割がある樋門(ひもん)を含め、西岸約50メートルにわたり被災。復旧の見通しは立っておらず、担当者は「早期復旧に向け鋭意努力する」とした。

 現場では15日、作業員らががれきや電線の撤去などに追われた。現場監督者の男性(58)は「土砂の量が多く、作業が難しいが、頑張ってやっていくしかない」と話した。

 県内河川27カ所「決壊」 応急対策は2カ所完了

 県内14市町では阿武隈川やその支流など国管理と県管理の18河川、27カ所で堤防が決壊し、甚大な被害をもたらした。県は大規模災害時に行われる災害緊急調査を国土交通省に要請しており、災害査定官が15~17日に現地を調査する。

 決壊した堤防の応急対策は15日時点で福島市の濁川といわき市の夏井川の1カ所ずつが完了し、相馬市の宇多川など6河川、8カ所でも進められている。

 阿武隈川は国管理の須賀川市浜尾で破堤。東北地方整備局が16日に調査委員会を設置し、被災原因の分析や災害防止の復旧工法などを検討する。決壊した河川と流域自治体次の通り。

 国管理=阿武隈川(須賀川市)▽県管理=濁川(福島市)広瀬川(伊達市)滝川(国見町)安達太良川(本宮市)藤田川(郡山市)阿武隈川(鏡石町2カ所、矢吹町2カ所)鈴川(鏡石町2カ所)社川(白河市、棚倉町)藤川(会津美里町)三滝川(新地町)宇多川(相馬市2カ所)太田川、川房川、小高川、水無川、上真野川(南相馬市)夏井川(いわき市3カ所)鮫川(いわき市)

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