濁流に奪われた命...進まぬ安否確認 台風19号、甚大な人的被害

 

 15日午後11時現在で死者数26人(福島民友新聞社の集計)と、全国で最も甚大な人的被害が明らかになっている本県。行方不明者もいるほか、行方不明者の調査自体が進んでいない自治体もある。時間の経過とともに、台風19号の被害の深刻さが明らかになってきている。

 【本宮・7人】本宮市では40~70代の男女7人の遺体を発見。いずれも死因は溺死とみられる。5人は住宅やアパート1階で見つかっている。

 安達地方消防本部などによると、14日午前に舘町地区で60代男性がアパートの1階、舘ノ越地区で40代男性が平屋住宅内で遺体で見つかったほか、南町裡地区で70代女性が自宅で発見され、二本松市の病院で死亡が確認された。郡山北署本宮分庁舎によると、南町裡地区では道路で70代男性2人が見つかったという。

 また13日午前には、舘町地区で70代男性1人がアパートの1階で、午後には大町地区で70代女性1人が自宅で見つかり、二本松市の病院で死亡が確認された。

 【いわき・6人】いわき市は15日、会見で被害状況を発表、同日現在で死者は6人、行方不明者が1人、軽傷者は29人となっている。このほか、東京消防庁のヘリでの救助活動中に落下した女性(77)1人も死亡している。

 市によると、死亡したのは同市平下平窪の86歳と91歳、100歳の女性の3人と男性(86)1人、平赤井の100歳の女性、常磐上湯長谷町の男性(62)。6人の死因は溺死で、いずれも13日に発見された。

 常磐上湯長谷町の男性は内郷御台境町の工場敷地内で見つかり、ほかに犠牲となった人はいずれも自宅で発見された。
 市によると、平下平窪の女性(91)、100歳の女性、平中平窪の女性(77)の3人は避難時の要支援者に登録されていた。

 【郡山・5人】郡山市では15日午後6時までに5人の遺体が見つかった。同市田村町谷田川付近では、男児とその母親とみられる遺体が発見された。天栄村に住む母と男児2人の計3人が行方不明になっており、見つかったのはそのうちの2人とみられている。3人は軽自動車で出掛けたが、連絡が取れなくなっていた。小学生の兄は見つかっておらず、16日も捜索を続行する。

 市などによると、市内ではこのほか13日に同市大町で男性の遺体が見つかった。また14日には同市水門町のアパート軒下で男性が亡くなっているのが発見された。15日は同市富久山町の鉄道の橋の下で男性の遺体が見つかった。

 【須賀川・2人】須賀川市では14日朝、釈迦堂川の氾濫で水没した同市館取町のアパート2棟の1階からそれぞれ、70代の男女計2人の遺体が見つかった。

 【二本松・2人】二本松市では百目木の民家裏で12日夜に土砂崩れがあり、家人の60代男性とその姉が遺体で見つかった。

 【白河・2人】白河市では13日、土砂崩れに巻き込まれた住宅で女性(68)が心肺停止で発見され、15日には60代男性の遺体が見つかった。

 【飯舘・1人】飯舘村で行方が分からなくなっていた川俣町の男性(75)が14日午前9時40分ごろ、同村深谷で遺体で発見された。村などによると、男性は南相馬市に新聞配達に向かう途中だった。

 【南相馬・1人】南相馬市は13日、帰宅中の男性市職員が車で冠水地帯に突っ込み死亡した。

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

「福島県議選」自民が過半数31議席獲得 国民民主は1減10議席