「停電」「浸水」...福島県産業に影 郡山中央工業団地

 
浸水した事務所の荷物を運び出す従業員ら=15日午前11時15分、郡山中央工業団地

 台風19号の産業界への影響が15日、徐々に明らかになってきた。電子部品大手の太陽誘電は、スマートフォンの部品を製造する伊達市の子会社工場が浸水し、復旧のめどが立っていないなど、被害は小売業から製造業に広がっている。各社は被害状況の把握を急ぐが、工業団地など一帯が冠水した地区も多く、全容判明には、なお時間がかかりそうだ。

 阿武隈川の氾濫などで一帯が冠水した郡山市の郡山中央工業団地に本社と工場がある幸楽苑ホールディングスは、電源供給が遮断されたため13日から工場の操業を一時停止している。食材配送の停止などによって県内外の約150店舗で営業を中止しており、ほかの工場で増産体制を組むなどの対応を検討している。同工業団地内に本社と工場があるアサカ理研も、本社工場と、市内の富久山工場で浸水被害を受けた。

 設備に水...復旧に10日 アルプスアルパイン子会社

 電子部品大手のアルプスアルパインは15日、いわき市にある子会社「アルパインマニュファクチャリング」の赤井工場が、台風19号による浸水で稼働を停止していると明らかにした。

 アルプスアルパインによると、復旧には10日程度かかる見込み。同工場では、車載ディスプレーの部品などを製造。浸水により生産設備が水につかり、稼働できていないという。15日現在で断水、停電しており、復旧作業が進んでいない。社員の安否は確認済みで、重傷者などはいないという。

 また、同市では好間工業団地に工業用水を供給しているポンプ場が給水を停止。夏井川近くにある取水場が沈水し、くみ上げができなくなっている。

 管理している県企業局いわき事業所によると、工業用水の供給を受けている同工業団地の8社に影響が出ているという。市の担当者は企業への聞き取りを行った上で「長期化すれば、大きな影響が出る」と想定している。市は16日にも各社への影響について調査する方針。

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