【台風19号・上空ルポ】姿現す『傷跡』...海との境界線分からず

 
高潮や梅川の氾濫などで水没したとみられる相馬市飯豊地区=15日午後3時25分ごろ(ジャパンフライトサービスのヘリから)

 ジャパンフライトサービス(会津若松市、古田和人社長)のヘリで上空から台風19号の被災地を回った。洪水被害があった場所でもほとんど水は引いたが、傷痕が姿を現していた。

 相馬市の松川浦近くにある飯豊地区では海沿いまで洪水被害が広がり、水面(みなも)にギラギラと反射する太陽が不気味な光景を生み出した。

 この地区は、いまだに海と洪水範囲との境界線が分からないほどだ。松川浦の高潮と河川の氾濫が相まって広範囲で浸水が起きた様子がうかがえた。

 1986(昭和61)年の「8・5水害」でも甚大な被害を受けた伊達市梁川町は阿武隈川水系の塩野川が氾濫、今回も水につかった。中心地の水は引いたが、田畑が広範囲で冠水した様子が上空からもよく分かる。8・5水害の教訓を胸に刻んで過ごしてきた市民らは今回の台風被害をどう受け止めるのだろうか。

 いわき市平では水害ごみが集められ、水につかった家財道具を庭に出して生活再建を図る様子が見えた。震災からの復興に向かう中で、またしても大きな災害に見舞われた。人々の無念さを思うと、胸が痛くなった。

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

「福島県議選」自民が過半数31議席獲得 国民民主は1減10議席