災害ごみとの闘い「とにかく早く回収を」 被災車両通行の妨げ

 
路上にあふれた災害ごみ。車の置き場もなくなり路上駐車され、道幅が狭まっている=16日午後3時5分ごろ、須賀川市

 釈迦堂川の氾濫で水没、2人の遺体が見つかった須賀川市館取町。路上脇には災害ごみが積み上げられ、家屋の復旧に汗を流す市民からは「とにかく早く回収してもらわないと、先に進めない」との声が上がる。

 市は災害ごみについて、可燃ごみと不燃ごみに分け「災害ごみ」と明記し自宅前に出すよう周知。15日から収集車が巡回、回収している。一方、路上にはごみのほか、置き場を失ったり、被災して動かなくなったりしたとみられる車両が列をなし「通行の妨げになっている」と訴える市民もいる。

 同市の会社員の男性(39)は「元の生活に戻れる見通しが全く立たない」と肩を落とす。吉田さんは昨年購入した念願のマイホームが浸水。郡山市の実家で、妻と小学1年生、幼稚園児の息子と避難生活を送っているという。「大切なおもちゃも水没してしまった。子どもたちにこの惨状を見せたくない」と語った。

 親戚複数人と家の片付けをしていた男性(81)は「家財は全滅した。もう疲れた。高齢者一人では作業できない」と途方に暮れた様子。「『災害ごみと書いて出せ』と言われても、紙もペンもテープもなくなった」と悲しげに笑い「避難所で生活しているが、これからどうしたものか」とため息交じりに語った。

 避難所となっている市武道館で避難生活を送る同市の会社員男性(42)一家は「いったん落ち着いて生活ができる仮設住宅があれば」と願う。支援物資が充実しており、飲食には困らないが「物資が余っているようだ。ほかに必要な所へ回すよう、バランスを考える必要がある」と懸念を示した。

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