ボランティア続々!高校生「地元のために」 台風19号浸水被害

 
被災家屋の家族らと、泥をかぶった家財道具を運び出す高校生ボランティア=16日午前11時12分、本宮市

 台風19号による浸水被害などが大きかった地域ではボランティアによる活動も始まっている。本宮市や伊達市では16日、地元の高校生らが被災した住宅の片付けなど復旧作業などを手伝った。

 阿武隈川などが氾濫した影響で本宮市では多くの住宅が浸水。16日には、地元の本宮高生約100人がボランティアに参加した。住宅に入って重い家電や家具を積極的に運び、早期復旧に向けて汗を流した。参加した同校1年の高橋凛音さんは「地元のためになればと参加した。これからもできる限り協力したい」と語った。

 また、浸水被害を受けたヨークベニマル新本宮舘町店は同日、近隣のみずいろ公園で炊きだしを行い、豚汁約200食分を市民やボランティアに振る舞った。

 同様に浸水被害があった伊達市梁川町でも梁川高の生徒ら約120人が片付けを手伝った。

 同校1年の女子生徒は、家屋から水に漬かったタンスなどを外に運び出した。「力仕事のボランティアは初めて。少しでも役に立てたらうれしい」と話した。

 南相馬市は、震災と原発事故に伴い県が設置した同市原町区の旧牛越仮設住宅を市内の被災者に開放した。床上浸水の被害を受けた市内の5世帯が一時的な避難生活を送っている。

 同仮設住宅は県が本年度中に解体予定だったが、管理運営する市が所有者の県に応急的な一時利用を申し入れた。仮設住宅の一室で暮らす女性(75)は台風19号で1人暮らししていた同市原町区小川町の平屋が、胸の高さまで浸水。知人が消防に通報したため難を逃れた。「死んでもおかしくなかった」と胸をなで下ろすが、「住宅再建の見通しは全く立たず、仮設住宅はどれほどの期間を利用できるかも分からない」と途方に暮れた様子だった。

 また、市は16日、南相馬、相馬、新地各市町の断水地域の住民を対象に、旧牛越仮設住宅の浴室利用を始めた。

 1世帯2時間を限度に利用できる。家族3人で相馬市から訪れた男性(44)は「(入浴施設に比べ)プライバシーが担保できる仮設住宅での入浴は助かる」と話した。

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

「福島県議選」自民が過半数31議席獲得 国民民主は1減10議席