安倍首相、郡山と本宮視察 台風19号、内堀福島県知事と意見交換

 
安倍首相と意見交換する内堀知事(左)

 安倍晋三首相は17日、台風19号の被害状況を把握するため、浸水被害を受けた郡山、本宮両市を視察した。台風19号に伴う安倍首相の被災地訪問は福島県が初めて。県庁では内堀雅雄知事と会談し「できることは全てやるという基本方針の下、救命・救助やライフラインの復旧、被災者の生活支援に取り組む」と国を挙げて対応を進める考えを強調した。

 安倍首相は自衛隊機で福島空港に到着後、5人が亡くなった郡山市を訪問。冠水した郡山中央工業団地や避難所の高瀬小を訪れた。高瀬小で安倍首相と話した同市の主婦(74)は「早く元の生活に戻りたい。50年近く住んでいる場所から離れるのは寂しい」と声を詰まらせた。

 7人が犠牲となった本宮市では、阿武隈川の支流の安達太良川の堤防が決壊した現場を視察。安倍首相は高松義行市長らから被災状況などについて説明を受けた。避難所「えぽか」も訪れ、避難者から生活状況について聞き取った。その後、県庁で内堀知事と意見交換し、宮城県丸森町を視察した。

 ◆激甚災害早期指定を要望

 内堀雅雄知事は同日、県庁で行われた安倍晋三首相との意見交換で、激甚災害の早期指定やライフラインの復旧などを緊急要望した。

 要望では台風19号で甚大な被害を受け、住民生活や経済活動が深刻な打撃を受けていると指摘。食料・飲料水・医療・衛生の確保、避難所の環境改善、廃棄物対策、学校教育の再開、公共交通の確保、住民の不安解消に必要な施策の実施などを緊急に求めた。その上で内堀知事は「本県は今、東日本大震災と原発事故からの復旧・復興の途上。その最中に台風19号の大きな被害が重なった。今後、両面での復興を何としても進めていきたい。今後とも国を挙げての支援をお願いしたい」と述べた。

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