台風19号被害、ニット製造にも 伊達、繁忙期前に工場浸水

 
ニットの編み機がある作業場から泥をかきだす関係者=17日午後2時ごろ、伊達市梁川町

 台風19号で大きな浸水被害を受けた伊達市では、基幹産業の一つであるニットの製造に関連する工場など5社も被災した。需要のピークを目前に控え、大きな影響を与えそうだ。

 同市梁川町で1959(昭和34)年からニット製品を作り続けてきた老舗「丸幸ニット」は、倉庫と工場計3棟が浸水被害を受けた。ミシンやニットの編み生地をつくる機械、その機械を制御するコンピューターも水没。さらに、倉庫に保管していたセーターやコートなどの製品、毛糸や絹糸などの製品原料など、在庫の8割以上を廃棄せざるを得ない状況に陥っているという。

 ニット製品の需要のピークは秋から冬にかけてで、まさにこれからが本番。同社の藤倉奈々子社長(60)は「本当ならば受注が多く入り、忙しい時期。この被害は痛手だ」と肩を落とす。

 被害が大きく、再建のめどを立てることもできない状況だ。それでも「なるべく早く泥を片付けたい。また一から頑張らなくては」と藤倉社長。自社はもちろん、地域の産業を守るため、自分に言い聞かせるように言葉に力を込めた。

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