大雨に備え奔走 「堤防補強」急ピッチ、「浸水不安」家財にシート

 
雨を控え、阿武隈川の堤防決壊現場で進む復旧作業=17日午後2時21分ごろ、須賀川市浜尾

 低気圧や前線の影響で18~19日にかけて東北地方などで大雨が予想される中、台風19号で河川堤防が決壊した浸水地域などの被災地では、雨への警戒が強まっている。

 堤防が決壊した福島県須賀川市浜尾の阿武隈川流域周辺。自宅が浸水した浜尾地区の運転手男性(64)は17日、家財の片付けをしながら、洗えば使える食器などを仕分けていた。雨が予想される中「また浸水する不安もあるが、物を倉庫や家の中に入れておくしか対策はない」と話す。

 同じく水没した同市和田の関根装建では従業員らが復旧作業に奔走。雨に備えて物品の一部はシートで覆うのだという。社長を務める関根春夫さん(68)は「取引先などから応援が来てくれて助かっている」と気丈に語った。

 宇多川の複数箇所が氾濫した相馬市。同市山上や北飯渕の破堤箇所では重機による堤防復旧や土のうによる補強が急ピッチで進む。しかし手付かずの場所も残っており、河川が増水すれば再び浸水の恐れもある。床上浸水した自宅で家具を運び出していた会社員男性(49)は「雨で被害が広がるかもしれず心配だ。一刻も早く作業を進めてほしい」と不安を口にした。

 河川を管理する国や県も警戒を強めている。阿武隈川などを管理する国土交通省福島河川国道事務所は、須賀川市浜尾などで堤防復旧を進めており、大雨までには完了の見込みだ。のり面が崩れるなどの小規模被害でも、ブルーシートで覆う作業を全て施すという。

 同事務所は、堤防などの川沿いは地盤が緩くなっていることから「少しの雨でも危険度が高まるため、十分に警戒し、近づかないでほしい」と呼び掛ける。県も、管理する河川の決壊した堤防に大型土のうを積む作業を進めている。18日までには決壊した全ての場所で何らかの応急的な対応を進めるとしている。

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