伊達で唯一の産科閉院へ セイントクリニック、出産件数減影響

 
来年3月に閉院が決まったセイントクリニック

 福島県伊達市の産科専門診療所「セイントクリニック」が来年3月末で閉院する。運営する仁泉会が17日までに発表した。同クリニックは同市の唯一の産科で、県北の周産期医療に影響がありそうだ。

 同クリニックは、1991(平成3)年12月に開院。毎年700件程度の出産を受け持っていた。しかし、東日本大震災後以降は年々、出産件数が減少。ピークだった12年度の781件に比べ、昨年度は379件まで減少した。本年度も減少傾向にあり、医療の質の維持と雇用の継続が難しいことから、閉院を決めた。

 同クリニックでは、来年2月中に出産予定日を迎える人までは診療を行うという。職員は、仁泉会が運営するほかの病院や介護施設で雇用を継続する。

 仁泉会は、「今後も現在の体制で運営することは困難と判断した。長年地域の皆さんに頼りにされ、ありがたい。引き続き、医療と介護を通じて貢献していきたい」としている。

 須田博行市長は「市内に産科があることはとても安心できることだった。地域医療に大きく貢献していただいていただけに閉院は残念。市として引き続き地域医療の確保に努めていく」とコメントした。

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