郡山でまた...『毒物』流出 別の工場、阿武隈川流入の恐れなし

 
液体が染み出している工場敷地内のコンクリート=郡山市

 郡山市は19日、台風19号による阿武隈川の氾濫で浸水被害のあった同市、メッキ工場から毒物のシアン化ナトリウムが流出したと発表した。流出量は調査中。阿武隈川への流出の恐れはないとみられる。流出経路周辺に民家はなく、市が周辺住民や事業所への健康確認などを行っている。

 市によると18日、工場から約300メートル先の側溝で排水基準(1リットル当たり0.5ミリグラム)の約150倍を超える1リットル当たり78ミリグラムの濃度を検出。上流の調査で同社第2工場西側の基礎コンクリート壁面の複数箇所から、シアン化ナトリウムを含む液体が染み出ているのが見つかったという。

 流出した液体と工場内の液体は、19日午前1時ごろに回収を完了。しかしコンクリートから敷地内への漏水は続いており、同社は流出防止のため浸出箇所の側溝に土のうと回収用ポンプを配置した。

 市によると、コンクリート内側には一部を掘り下げた廃液槽があり、液体はそこからにじみ出ている可能性があるという。同社によると廃液槽は年に数回点検を行っており、異常は報告されていなかった。現在、同工場の社員には健康被害は確認されていないという。同社は福島民友新聞社の取材に「原因究明を続け、流出しないように最善を尽くしたい」としている。

 1件目調査「異常なし」

 郡山市では16日にも、浸水被害に遭った別のメッキ工場からシアン化ナトリウムが流出した。市は阿武隈川へ流出した可能性が高いとしているが、福島河川国道事務所などによると、阿武隈川でその後に行った水質調査では魚の変死などの異常は確認されていない。

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