相馬の「住宅浸水」2993戸 市推計値、駅や市役所近くに集中

 
相馬市浸水区域図

 相馬市は21日、台風19号による市内の浸水区域と被害戸数を公表した。現地調査の結果を元にした推計値で、宇多川、小泉川流域を中心に住家、非住家合わせて4558戸が浸水被害を受けた。住家のみの被害は2993戸だった。県の想定では7668戸が浸水するとみられていたが、想定区域内の約60%となった。

 調査によると、床上浸水が4320戸(住家2876戸)、床下は238戸(住家117戸)。区域内でも高低差で被害状況が異なることから、実際の被害件数は縮小するとみられ、市が聞き取りなどを行って確認作業を進める。

 JR相馬駅東側の北飯渕や沖ノ内、塚ノ町のほか、市役所南側の地域で特に被害が大きかった。

 今回の浸水は、市がハザードマップ作成を完了する前の被災となった。市は今年3月に宇多川、今月末に小泉川の最新の浸水想定区域が県から発表されるのに合わせ、9月市議会で補正予算を計上して年度内のマップ完成を目指していた。

 今回は、過去の被害経験や県の浸水想定区域のデータなどを基に避難所の設置や対策を進めた。市内で死傷者は出なかったが、市は「マップの有無が対策に影響を与えたかについても今後検証する必要がある」としている。

 県の想定区域については市のホームページで公表していたという。

 ◆郡山浸水は1400ヘクタール、新たに確認

 郡山市は21日、台風19号による同市の浸水区域について、浸水面積が約1400ヘクタールに拡大したと発表した。同市東部の阿武隈川からの越水などで新たに浸水を確認した。市が、同日開いた災害対策本部会議で明らかにした。浸水区域は職員による目視や空撮、市民への聞き取りで確認。今後も浸水面積は広がる可能性があるという。

 ◆本宮被害1200世帯

 本宮市は21日、台風19号による浸水などの被害を受けた世帯数が、約1200世帯に上ることを明らかにした。市が同日、全員協議会で示した。職員らが住民への聞き取りなどにより調査、14~20日までで1191世帯の被害を確認した。住人の不在などを理由に調査が済んでいない建物もある。同市では、阿武隈川が氾濫したほか、支流の安達太良川の堤防が決壊、JR本宮駅周辺の市街地が浸水した。

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